もう少しでProWeaveマニュアルの翻訳が終わるぞう。


今、プロファイルドラフトを自分が選んだ織り組織に変換する機能のことを訳してます。
簡単に説明すると、プロファイルドラフトとはまあ簡単なブロック模様のデザイン案みたいなもんです。
その模様のデザインを、色んな種類の織物組織で織れるように変換してくれる機能があるのです。
音楽に音楽理論やコード理論などがあって、しかも様々な音楽ジャンルがあるように織物にもさまざまな法則、仕組みがあります。最近の音楽作りではほとんど全ての人が音楽ソフトを使っているように、織りもドラフト作成ソフトを使ったっていいんじゃないでしょうか。なあ、やい。
織機にはソウコウってやつがあります。経糸を上げ下げする部分です。
おらの自作機は24枚あります。


たくさんの経糸を規則正しく24個のソウコウにグループ分けします。


ペダルを踏んで任意のソウコウを上げ、それに対応した経糸が持ち上がって出来た間にシャトルで緯糸を通す。次に筬っていう部品で織り幅を維持しつつ緯糸を打ち込む。その繰り返しで布を織っていくのです。
ちなみに普通の手織り機ではソウコウは2枚から8枚位です。
ソウコウが多い方が多彩な模様が織れます。
楽器も音域が広い方が多彩な演奏が出来ますね。
おらの織機は2オクターブの音域があるってことです。
織りって言うと日本か北欧の織りっていうイメージを持っている人が日本には多い印象がありますが、おらはアメリカとかのシステマチックな織りが好きなんです。音楽ではナンバーシステムって言うシンプルで便利なコード理論がありますが、織りではブロック単位で織り組織を設計するシンプルで便利な理論があります。簡単な仕組みでかなり応用が出来るって言うのが共通してますね。
おらは勝手にブロックシステムって呼んじゃってます。
ブロックシステムを使えば一つのプロファイルドラフトを使って様々な織り組織で布を織れちゃったり、逆に一つの織り組織を使って色んなブロック模様を当てはめてどんどん織っていくことも出来るのです。
理論を理解していると色々応用が出来て遊べるのです。
もちろん、理論を知っているからっていってそれに縛られる必要はないのです。
自由に織るとか、感性を大事にするっていう考え方も否定しません。
しかし、だ。
音楽に当てはめてみると、色んなジャンルの音楽を研究したり、理論を勉強したりしつつ、独自のやり方を模索するっていうやり方のほうが、ただ闇雲に頑張るよりずっと色んな表現が出来るような気がします。
誰に対して書いているのかよくわかんないけど、織りってやつもそんなにややこしいもんじゃねえってことです。織りだけやっている人より、違うジャンルを経験してきたセンスのいい人たちがその経験を応用して、もっとどんどん織り始めればいいなあって思うのです。
おまけ
フレームドラムにちょっぴり細工をしてボーランのように叩くのが最近のおらの生き甲斐。


普通のファイバースキンの上に手芸屋で買った人工革を乗せてみたら、見事ナパヘッドそのままの音が出ましたぜ。上に乗っている変な形のバチでギターを弾くみたいに叩きます。
これはコンパクトで簡単で楽しい。