次の経糸を張る前に、布巻きのギア部分をもう一度作り直したんですが、やっぱりちょっといまいち。
一カ所カチッとハマらない部分が出来てしまったのだった。


ホームセンターをさまよっていたら、おら閃いた!
ラチェットレンチを2つ使うのです。


21mmと17mmがセットになっているラチェットレンチを二つ使ってギアと布巻き取りハンドルを作ります。
まずは布巻き用の丸棒に加工します。21mmの穴のサイズにぴったり合うように丸棒の先をヤスリで6角形に削ります。やや大きめにしておいてプラハンでかっちり叩き込みます。


丸棒と合体した一個目のラチェットレンチを機に固定します。(この写真では17mmの穴の方にはボルト、ナットが差し込んであります)


これがギアの代わりになります。右回転、左回転はスイッチ一つで切り替え可能。
次に、17mmのボルト、ナットをうまく使って2つのラチェットレンチを合体させます。ぴったりハマるようにボルトにビニールテープを巻きました。


自分で織機を作るときに難易度が高いのが布巻きギアなんですが、ラチェットレンチを使う方法ならハードルがだいぶ低くなります。丸棒にボルトを埋め込む方法も考えたんだけど、丸棒に真っすぐ穴を開ける自信がなかったので、棒の先を6角形に削る方法を採用しました。こつは、紙にコンパスを使って正確なサイズの6角形を書いて、それを棒に写し取ること、ノギスでサイズを測りながら地道にヤスリで削ることです。多少大きめに削っておいてプラハンで叩き込みます。歯車ギアを切り出すよりはずっと楽です。
ラチェットレンチをギアとしてつかう方法は他の方達のアイデアです。
それを自分なりにアレンジしました。2つのラチェットレンチを使うのは多分オリジナルです。
ラチェットレンチは一個千円しないです。
ネットで公開しているアイデアを利用させてもらい、さらにアレンジしたものを公開する。
色んな分野でこの仕組みが広がっています。
この流れはすばらしいと思います。