機の調整が大体終わったのでやっと織り始めました。
これから二重織り(風通)、英語で言うとダブルウィーブという二層になった織り方をしばらく練習します。

白い経糸と黄色い緯糸、黒い経糸と黒い緯糸の組み合わせでテストしてみました。ちゃんと織れてるみたい。
普通の4枚綜絖の織機だとこういう風な裏表の切り替えが出来るのだな。

おらのドビー機はドビー綜絖24枚の他に前機のろくろ綜絖が4枚ついているスペシャルバージョンです。
普通の24枚綜絖のドビー機だと6ブロックのダブルウィーブが織れるのだけど、おらのドビー機は12ブロックまで織ることができるのです。
スペシャルバージョンの機は組織図の作り方が普通の機とちょっと違うのです。
ちょっとだけ説明します。
多綜絖の機の二重織りの組織図は普通はごちゃごちゃしていてわかり辛いのですが、おらの組織図はこんな感じになります。左上の部分が綜絖通し順、右下部分がリフトプラン。経糸の通し順も普通と違っていて、(1、13、1、13)(2、14、2、14)みたいな感じ通していきます。この(1、13、1、13)ていうのが一つのブロックになります。24枚綜絖なので12ブロックまで作れます。
リフトプラン作りが非常にシンプル。
まず12ブロックのプロファイルドラフトを作ります。
そしてそれを反転したやつを作ります。これはソフトで一発変換出来ます。
そして二つを合体させると上の画像のリフトプランになるのです。ものすごく簡単。
ドビー綜絖の綜絖通しが終わったら、4枚のろくろの長目綜絖に順に通します。
実際に織ってみます。
まず右足でドビー部分を操作します。
右足を踏んだまま、左足でろくろの踏み木を踏みます。
そうするとなにやら経糸の開口が複雑な感じになります。
この辺は説明するのが面倒なのでジャカードの教本を読んでください。ろくろ仕掛けの長目綜絖を使うことにより起こしと伏せの両方を行うことが出来る、そんな仕組みみたいです。
ドビー綜絖とろくろ綜絖の間を十分に開けて作ったのでちゃんと開口しました。
そんでこんな感じに織れてます。織るときに見えている側が実際は裏面になる予定ですが両面使えるのでどっちでもいいです。
こんな感じでしばらくダブルウィーブの練習をする予定です。
二重織りとかダブルウィーブっていうと複雑で織るのが大変そうって思っていたけど、機仕掛けさえ作ってしまえばそんなに難しいことはないですね。この織物はいろんな可能性を感じますなあ。