織りに専念したいのだけどこの先ちょっと色んな道具が必要になるので、お店やネットで材料を集めたりしています。道具を作るのに色んな選択肢があるわけで、材料を奮発するかわりに作業を楽にすますか、材料を安く仕入れて加工に手間をかけるか、そんなことを考えているとどんどん時間が過ぎてしまいます。

出来れば色んな方法全てを試してみたい所ですが、まずはこの機にかかった文羅の続きを早く終わらせたほうが良い、おらはそのような結論にたどりついたのです。そのとき既に午後三時をまわっていました。
文羅ってやつは普通の織り方とはだいぶ違っていて、しゃーとんとんという風にさくさくとは織れません。踏み木で捩り用半綜絖を操作しながら経糸を手で捌きつつ複数のヘラを使ってなんとか杼の通り道を開拓していくのです。今日は昨日よりも上手に道を切り開けるようになってきました。

昨日、模様がよくわからなかったデザインのドラフトを編集し直してみたらどうやらいい感じです。子持ち菱形紋様って言ってもいいかなあ。シルクロードの織物に似たようなデザインのやつがあるのです。
昔の人が編み出した技法を、こつこつと自作した機を使ってこっそりと再現する、おらはこういうささやかな遊びがたまらなく好きなのです。ちょっとずつ日々を積み重ねていけば人間国宝じゃなくても全くの独学でもいつかは文羅を織ることが出来るようになるのです。
まあでもおらが使っている糸は達人の使う糸の細さとは比べ物にならないくらい太いのだけど、、、