今回は1メートルずつ違う柄を織ろうって心に決めた。

と、その前に開口マニアの方のためにサミットの開口の様子をお届けします。
まず、何もペダル操作をしていない状態
灰色と茶色の経糸が完全に分離しています。おら別にこれをおかずにご飯食べられるけどなあ。

続いて、ドビー綜絖とろくろ綜絖のペダルを踏んだ状態
いいよ、いい!この開口、うまい!
この経糸の上をどこまでもシャトルが飛んでいきそうですなあ。
これをおかずにシャトル食べられそう。

灰色の経糸は地組織(綾織り)用ろくろ仕掛けなので上下に開口し、茶色の経糸はドビー綜絖なので選択された綜絖だけが上に持ち上げられています。
茶色の経糸は紋様を作るための経糸です。織り上がるとほとんど見えなくなります。単なる綾織りのように見えるのに柄が織られている、これがサミットの7不思議ってわけです。
まあとにかく、オーバーショットのように緯糸を表面に浮かせて紋様を作る織り方ではないので引っかかりに強くて丈夫な布になると思います。サミットの組織でオーバーショットの柄を織ったらぶん殴られるかなあ。
今回織った布は最初はこんな感じだった
ちょっとおらには派手過ぎました。目がつぶれそう

このくらい落ち着いていてもいいかもしれないなあと思って織ったのがこちら
しかし柄自体は全然落ち着いていませんねえ

このように同じ経糸のままでもいろんな柄を織っていくことが出来るのです。
『思いつきで好きなように織る』というタイプの対極のように思われてるかもしれないけど、これにさらに遊びを入れることももちろん可能です。
「理論をしっかり学び、道具を操り、なおかつ即興も楽しむ」
そういうことが出来るようになったら楽しいだろうなあと思ってます。
音楽やってた時からあんまり変わらないです。