サマーアンドウィンターと同じ経糸の通しのまま、同じ柄で違う織り組織のものを織ります。こんな感じのドラフト。


その前に、以前作っておいた道具を使って引き揃え糸を準備します。


今日の主役はこいつです。


こういう風にくねくね糸を通すことにより、複数の糸がピンとなった状態で引き揃えられるってわけです。これで織っているうちに糸がだらけてわーってなることがないはずです。今のところ問題なし。
織りって言うのはこういうちょっとした工夫の積み重ねで織りやすさが大分変わってきます。
「必要な道具は自分で作る」ということが出来るかどうかっていうのが非常に重要なのです。
おらが刺激を受けた人の中に冨田さんという素晴らしいお方がいます。おらのこころの師匠です。
そんで、今日の本当の主役はこいつです。どーん


サマーアンドウィンターよりも柄がはっきり見えますね。
これがTaquete(タクテ)、いわゆる緯複様平組織(緯錦)です。裂いた布と引き揃えの糸を使ってざっくりと織った、名付けてボロ錦です。
これは2色しか使ってないけど、一段に複数の色を入れることが出来るのです。
こういうのを織りたかったので自分で織機作ったんです。緯糸が浮いたりしないので、カバンやクッションカバー、テーブルランナーなどの用途に向いた、耐久性があって引っかかったりしない布が織れます。
以前の火焔山の垂直紋ソウコウでも出来ましたが、織れる速度が全然違いますね。体への負担も全然違う。
まあそんなとこです。