おらの自作ドビー織り機で、はたして文羅を織ることが出来るのか?

まずはお試しでほんの少しだけ実験をしているわけですが、先週はドビー綜絖を使わないで もじり用半綜絖の操作だけで織れる羅の基本もじりのうちの一つ、網捩りを織れることを確認しました。
今週はもじり用半綜絖とドビー綜絖を組み合せて織る実験をしてみます。
羅の基本もじりのうちの二つ目、籠捩りも織れました。網捩りより隙間が大きくなるのです。
網捩りと籠捩りを組み合せることで紋様を織り出していくのが文羅なのです。
この文羅ってやつを自分の作った機仕掛けで織ってみたいと思っていたのです。
そんでまあ、一応網捩りと籠捩りを組み合せて織ることが出来ました。適当な模様を織ったのでなんか変。糸が集まっている所が網捩りで隙間が空いている所が籠捩りです。
先週網捩りを織る練習をしていた時は経糸の開口が極端に小さくて非常に織り辛かったんですが、経糸のさばき方、捩り用半綜絖の位置、ペダルの微妙な操作、開口を保持するための棒の形状など、色々試してみた結果、開口は多少良くなりました。
次は本番、色んなパターンの試し織りを兼ねた首に巻けるサイズの布を織ってみようと思います。それにしても昔の人はよくこんな訳の分からない織り方を開発したなあと思います。
おらは錦とか羅とか綾とかシルクロードの時代から伝わる技術を使いつつ普段の生活の中で使える布を織りたいなあと考えています。
おらのコンピュータードビー織り機は21世紀のミニ空引き機なのです。