首に巻けるくらいの長さの文羅を織ったら普通の男の子に戻りたい。目を閉じると羅の残像が見えます。


羅を織って売るとなると一体いくらになるのだろう。
これは織ってみればわかるけど結構なお値段になりますぞ。普通の機では綜絖枚数が足りないからスペシャルな機を自分で作るか、うんと高い多綜絖の機を買うとかしないといけません。それからさらに特殊な機仕掛けを自分で作らないといけないし、織るのに時間がかかるので人件費がかかる。
まだ織りの勉強中で作品を売るという状態ではありませんが商売のことだって少しは考えたりしちゃったりして。
おら、フェアトレードっていまいちよくわからないのです。
日本よりはるかに人件費の安い国で作られた物をその国の適正な値段で買ってきて、それを物価の高い日本に持ってきて売るわけでしょ。それって日本国内で物を作っている人にとってフェアなことなのかなあ。
日本で物を作っている人の中にも制作にかかった時間分の人件費を含めていないような値段設定で商売している人がいます。
自分さえ良ければいいじゃないかって言われればそれまでだけど、貧しい国のためやっていることとか、善かれと思ってやっていることが自分の国でまじめに物作りをしている人々の首を絞めていることになっているというのはどうなんでしょうね。
自分は高い機や高い道具を買わないで自分で作ったり、作業の効率化を考えたり、簡単に人が織れないような布を織るための勉強したり、時間短縮のための工夫などをしてますが、海外の安い人件費で作られたものや、国内で作っていても適正な人件費の計算をしていない商品と同じ値段では作品は売れないと思います。
まあとにかく今週も ら、ら、ら、羅〜っと羅を織っている時はるんるんです。

間違いなく織るための作業の流れみたいなのを確立したというか、羅とはもう昔からの友達みたいな感じです。